PanasonicがLUMIXとは別ラインで、SDカードを媒体に様々なAVデータを扱える端末「SDマルチカメラ」と称して売り出した『D-Snap』シリーズ。SV-AS3は最終世代モデル。
300万画素のスチル撮影、320×240の動画撮影ができ、MP3などの音楽再生ができたり、VIERAやDIGAでSDカードに録画した番組を視聴できたりと、2004年の製品としては面白い。
SV-AS3は、まだしも小さな箱型でかなりカメラ寄りのモデルですが、それでも縦に持つと横長の写真が取れちゃうスタイル。
他のD-Snapはかなり異様なスタイルのが多くて、あっちこっち回転するSV-AV50コンパクトミラーみたいに開くSV-AV35といった面白いのが多数。
面白い機種ではあるものの、微妙に安っぽかったり、テレビ録画の視聴もPanasonicのテレビが要るとか、カメラが単焦点レンズだとか、いまいち流行らず。
画質的にもけっこう癖が強くて、すごく白飛びが激しい。この頃はPanasonicもCCDイメージセンサーを内製してたんですが、正直SONY製よりちょっと落ちる印象が……。
レンズの方は、単焦点なのもあってまずまずシャープに写ってはいます。
デジカメが花形商品だった時代の製品とはいえ、この手の多機能化モデルはたまにイロモノ的に現れて消えていってた感じ。まだまだ「まずカメラとして高性能に」って時代だったように思います。

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